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3月9日がお誕生日の方、おめでとうございます!
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3月9日は、ルノワールを愛して学んだ洋画家の梅原龍三郎の誕生日!

3月9日は、洋画家の梅原龍三郎さんの誕生日です。現在、大阪市阿倍野区のあべのハルカス美術館で、「拝啓 ルノワール先生-梅原龍三郎が出会った西洋美術」が開催中です。(2017年3月26日まで)

筆者は、昨年(2016年)の秋から、今年(2017年)の始めまで「三菱一号館美術館」で開催されていた「拝啓 ルノワール先生-梅原龍三郎さんが出会った西洋美術」を鑑賞しました。とっても素敵な展覧会でしたよ♪

実は展覧会に行くまで、梅原龍三郎という名前を聞いたことがある程度で、詳しくは知らなかったのですが、行って良かった!知って良かった!と思う展覧会でした。そして、ルノワールを始めとする、梅原龍三郎さんと交流を持った多くの西洋の画家の作品も展示されていて、見応えがあってとても素晴らしい展覧会でした。

拝啓 ルノワール先生-梅原龍三郎が出会った西洋美術
※レンガの建物が素敵な三菱一号館美術館

梅原龍三郎は情熱的で行動的!ルノワールとの運命の出会い

1888年(明治21年)3月9日に京都の悉皆屋に生まれた梅原龍三郎さんは、浅井忠さんに洋画を学んだ後、1908年にフランスへ渡り、パリの美術学校「アカデミー・ジュリアン」に入学します。

フランスへ到着した翌日に、美術館で印象派の巨匠、ルノワール(ピエール=オーギュスト・ルノワール)の絵画と出会います。また、フランスへ行く船の中でも、田中喜作(後に美術家となった)に借りた本で、ルノワールについて知ったそうです。フランスへは、船旅で2ヶ月程かかった時代です。

「この絵こそが私が夢見ていた、自分で成したい絵である」と運命的な出会いを感じ、情熱に突き動かされて、南フランスのルノワールの別荘を訪ねます。「私はルノワールの芸術をあまりに愛する、彼はそれを知らねばならない」と。

異国の地で、とても情熱的で、積極的ですね!そんな風に思っても、なかなか行動に移すのは躊躇ってしまうのですが、素晴らしいですね。

そして、ルノワールも、名前も知らない日本人画学生を暖かく迎えて、梅原龍三郎さんを「君は色彩を持つ」と評価してくれたそうです。この時、ルノワールは、67歳。二人の年の差は、40歳以上です。迎える側のルノワールも、心が広くて感動的です。

ルノワールと梅原龍三郎の写真
※左がルノワール、右が梅原龍三郎、奥に見えるのが南フランスのルノワールの別荘です。

梅原龍三郎は、フランスでルノワール、ピカソ、ルオーらと交流♡

こうして、梅原龍三郎さんは、ルノワールに傾倒して師事します。ルノワールと交流を深め、彼の作品を購入して、それらの多くは現在、日本の美術館に寄贈されているそうです。

梅原龍三郎は、1911年の夏頃にはスペインへ行き、エル・グレコらの影響も受けたと言われています。また、その前年には、モンマルトルでキュビズムに取り組んでいたピカソと出会い、「我が友 梅原へ」と書かれたピカソの絵も持っていたとか!

さらに、ルオーの絵を初めて日本に紹介したのも梅原龍三郎さんで、ルオーとお食事をしたこともあるそうです。他にも、多くの西洋画家たちと交流したり、作品を買い付けたりしています。

近代日本美術界を牽引した画壇のライオン梅原龍三郎

1913年に梅原龍三郎は帰国し、白樺派主催の個展で注目を集め、二科展を始めとする美術団体の創設にも携わります。日本の琳派や大津絵における装飾的な表現や、伸びやかな筆致を取り入れて、日本と西洋を融合した独自の様式を確立しました。

近代日本美術界を牽引し、画壇のライオンと呼ばれ、安井曾太郎と並んで昭和の洋画壇の双璧と評されています。そして、私たち日本人が、ルノワールやルオーの絵画を今も愛して、日本の美術館でも鑑賞できることに、大きな影響を与えた方とも言えますね!

世界中のたーくさんの人が、本日、3月9日がお誕生日であることでしょう!
3月9日がお誕生日の方、おめでとうございます!
HappyBday!

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